新年度がスタートしフレッシュな新入社員が仲間入り。初々しくも不安そうな表情に自分が入社した頃を思い出す人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、新入社員に慕われるためににも知りたい、好かれる先輩の特徴をお届けします。女性新入社員から憧れの先輩! と言われるためにも、ぜひ、参考にしてください。
目次
約8割の新入社員が仕事での失敗に不安を抱えている!
カケハシスカイソリューションズが新入社員を対象に行った入社直後の意識調査で、約8割の新入社員が「仕事で失敗することに対して不安を感じている」ということが判明しました。
不安を感じる理由
不安を感じる理由は「恥ずかしい・怖い・嫌われるかも」という精神面、「会社に迷惑をかける」というミスにより起こりうる影響への不安、「背負いきれない・立ち直れない」という打たれ弱さを想像させるものが多い結果となったとのことです。
・失敗しすぎて信頼形成ができない気がするから。
・ショックを受けやすい性格だから。
・失敗して立ち直るのに、自分は人より時間がかかるから。
・自分の失敗がどの程度会社に影響を及ぼしかねないかがわからない為。
・失敗してもいいと分かっていても、冷たい目で見られるのが怖い。
参考:カケハシスカイソリューションズ
こちらのサイトに訪れる人の中には、新入社員の教育を任される人もいるでしょう。また、指導や教育はしなくとも、新入社員とのコミュニケーションや、不安を解消してあげるためにも知っておきたい、新入社員が抱える不安を詳しくみていきましょう。
仕事内容に関する不安
会社は入社試験で優秀な社員を絞り込み採用をします。もちろん、社員もどの会社に入社しようか会社説明会などへ行き、やりたいことの実現、やりがいのある会社、自分が活躍できそう、役に立てそうな会社を選び試験を受けます。
無事、採用され入社したはいいが、実際に働きだすと「現実は想像と違った」と感じることも多いでしょう。また、携わる業務へのスキル不足を痛感、ミスをして恥ずかしい、情けないという気持ちにもなるでしょう。
新入社員は、やる気と同時に仕事についているけるのか、自分のミスで先輩方に迷惑をかけてしまうんじゃないか、仕事ができないと思われるんじゃないかという不安を抱えことが多いのでしっかりフォローしてあげてくださいね。
人間関係に関する不安
入社する前からと言っても過言ではない人間関係の不安。上司や先輩はどんな人たちなのか、どんな雰囲気の職場なのか、馴染めるのか、良い関係が築けるのかなど不安は募るばかりでしょう。
学生時代のバイトとは違い距離感が分からない上司、先輩とのコミュニケーションは初めて経験。同僚に関しても同じです。初めて会う同僚と一緒に働く仲間として信頼関係を築くことができるのか、自分より仕事ができる人だったらどうしようなど。人間関係に不安を覚えている新入社員が多いようです。
プライベートと仕事のバランス
ひと昔はプライベートよりも仕事優先の仕事人間が多い傾向にありましたが、最近はプライベート優先の新社会人が増えています。現実に会社へ入社し仕事をする中で、仕事量の大さに充実したプライベートの時間が確保できないことへの不満、ずっとこのような生活が続くのかという不安を抱える人もいるようです。
新社会人になり大きく変わった生活環境に馴染めない、とくに新社会人になったと同時に親元を離れひとり暮らしを始めた人ほど、思い描いていた生活と違うと、そのギャップに悩むようです。
好かれる先輩の特徴7選!
フレッシュな新入社員に慕われるためにも知って損はない好かれる先輩になる特徴。不安を抱える新入社員から頼りになる! 憧れる! と言われるためにも必見です。
(1)ミスの指摘は簡潔に
ミスをすると新入社員は、怒られる! 叱られる! 仕事ができないと思われる! と萎縮してしまうでしょう。ミスの指摘は怒ったり、叱ったりするのではく、新入社員なんだからミスは当たり前という態度で、指摘も簡潔に終わらせましょう。
緊張でミスを連発することもあるでしょう。致命的なミスでない限り先輩の余裕で「リカバリーできるよ!大丈夫!」とひと声かけてあげてください。そして、ミスを振り返って指導しましょう。そうすることで新入社員に対し具体的なアドバイスができます。
(2)失敗しないよう先回り!
新入社員もミスしないよう精一杯頑張っているということと、新入社員はいつも不安で本当は付きっきりで仕事を教えてもらいたいくらい! ということを忘れないようにしてください。
もちろん、あなたにも仕事があるので付きっきりなどは不可能ですが、頭の片隅に置き、ミスしないよう先回りし「〇〇したら効率よくできるよ」などフォローしてあげましょう。そして「分からないことは遠慮せずに聞いてね」と声をかけてあげましょう。後輩は「ちゃんと自分のことを見てくれているんだ」という安心感を得ることができます。
(3)フォローの準備は怠らない
新入社員は失敗から学ぶ、失敗して当たり前という気持ちでフォローの準備は怠らないようにしましょう。新入社員に仕事を任せても完璧に仕上げるというのはなかなか難しいですよね。
あなたの負担も増えるのですが、テキパキ指示をくれ、すぐフォローしてくれる先輩は心強いもの。そして、フォローするときに気をつけたいのが、分かりやすくはもちろんのこと、相手の立場になるということ。
今、新入社員が何を考えているのか、どんなことをフォローしてもらいたいのか、失敗を防ぐためにどのようなことを教えたらいいのか前もって準備し指導していきましょう。頼れる先輩として慕ってくれるのではないでしょうか
(3)褒め言葉は忘れずに
任せた仕事ができてなくても「この部分うまくできてるね」、「この視点は新しいね!」などできたところを探し褒めてあげましょう。ミスをしても同じ。ミスをしたとしても新入社員が精一杯頑張った結果です。間違いはキチンと指摘しながらも、褒めてあげるべきところは褒めてあげましょう。
褒めるとは肯定してあげることに繋がります。褒めることで新入社員の不安は少しづつ解消され、やる気と自己肯定感が高まっていきます。
(4)ありがとうをたくさん使おう
ありがとうと言われると誰でもうれしいですよね。とくに会社の先輩や上司から感謝されたら後輩は認められた気分になりどんどん職場に馴染んでいけるでしょう。仕事をしていてもありがとうを使う場面はたくさんあります。
書類を持ってきてくれた、頼んだことを引き受けてくれた、ささいな気遣いや小さな頑張りを見逃さないようにありがとうをたくさん使ってください。
ありがとうと感謝されることで、新入社員は見てくれていた、気づいてくれたと、とてもうれしくモチベーションアップに繋がりあなたの好感度もアップします。
(5)手を止めて話を聞こう
新入社員から話しかけられたら作業の途中でも必ず手をとめ相手の方へ振り向き話を聞いてください。仕事をしながら話を聞くという態度は、忙しくて仕方ないとは思っていても、ちゃんと聞いてくれているか不安になります。
例え聞かれたことが「え?そんなこと?」と思っても丁寧に答えてあげましょう。あなたにとってそんなことでも新入社員には分からないことなんです。どんなときでも手を止めて話を聞くという態度は信頼関係の構築に繋がります。
(5)定期的なフィードバック
新入社員を成長させてあげるためにも定期的なフィードバックをしてください。定期的にフィードバックを行うことで新入社員とのコミュニケーションを深めることもできます。フィードバックは大まかに分けて二種類があります。
・ダイレクト・フィードバック
相談に対する返答や、仕事ぶりを観察して感じたこと、改善してほしいこと、自らの経験を活かしたアドバイスなど、実際に新入社員がミスをした業務などを参考にフィードバックを行うとより具体的に伝わりやすいのではないでしょうか。この場合はきるだけ早いタイミングで行うことがポイントです。
・リフレクション・フィードバック
新入社員を観察し行動や成果を踏まえて定期的に行うリフレクション・フィードバック。改善するため方向性を決めたり、過去の業務について、仕事の取り組み方などを質問をする、今後取り組む業務についての考え方などを聞くとなど「質問する」、「聞く」という2つのスキルが必要になります。
(6)不機嫌な顔はみせない
先輩であっても人間です。プライベートで嫌なことがあった、忙しくて不機嫌になる、上司、同僚、後輩のちょっとした言動にイラつくこともあるでしょう。
しかし、職場ではそのような態度を表にださないように気をつけてください。表にだしてしまうと新入社員が聞きたいことがあっても聞きづらい、近寄りにくい先輩だと思われてしまいます。
いつも笑顔で丁寧に接してくれる先輩なら新入社員も親しみやすく慕ってくれるでしょう。悩んだとき、壁にぶちあたったときなども相談を持ちかけやすい頼れる先輩になれること間違いありません。
(7)気さくに話しかけよう
新入社員の不安が尽きないのが人間関係です。やさしく素敵な先輩なら申し分ないのですが、こればかりは一緒に仕事をしてみないと分からないですよね。良い関係を築きたいと思っていても先輩に気軽に話しかける新入社員もいないでしょう。
初めての体験ばかり、手探りの中で仕事も覚え、人間関係も……。となると新入社員は毎日お疲れの日々を送っているのでは。新入社員に対しては先輩から気さくに歩み寄ってあげましょう。業務上の会話だけでなく、ほんの少しのプライベートな話をしてみるのも有り。
好きな本、今観てるドラマ、会社の近所にあるおいしいお店など。プライベートでも一線を超えない、踏み込まない程度であれば気軽に会話ができるのではないでしょうか。お互いにとって働きやすい状態を作るにはコミュニケーションが重要。不安そうにしていると感じたら気さくに話しかけましょう。気遣いができる先輩として好感度アップです。
【まとめ】新入社員に好かれる先輩になろう
新入社員に好かれる先輩の特徴いかがでしたか?
・ミスの指摘は簡潔に
・失敗しないよう先回り
・フォローの準備は怠らない
・褒め言葉は忘れずに
・ありがとうをたくさん使おう
・手を止めて話を聞こう
・定期的なフィードバック
・不機嫌な顔はみせない
・気さくに話しかけよう
ご紹介した7つの特徴は女性だけでなく男性の新入社員からの好感度もアップするものばかりです。後輩モテを狙うなら、厳しい先輩よりやさしく穏やかな先輩がいいですよね。ぜひ、実践し、後輩がから絶大な支持を得る憧れの先輩になってください。
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