健康

愛だけでは超えられない!?気になる体臭・加齢臭・口臭の原因と対策徹底解説

彼のことは大好きだけどニオイ(体臭)は別物。ですが、体臭などはデリケートなことなのでなかなか言い出しづらいものです。

もちろん男性も体臭を気にして入念なボディケアをしている人は多く今や脇のグルーミングも新常識になっています。しかし、男性は女性よりも汗や皮脂の量が多いので、ボディケアだけでは根本的な改善になりません。

目次

ニオイの原因と対策をMayumi先生に聞いてみた!

臭い男性、鼻をつまむ女性 カップル 画像: WAYHOME studio / shutterstock

体臭は身体の内側と密接な関係があり日々食べている食事がポイントとなるそう。しかし、どのような食品が体臭の予防に効果的なのか具体的には分からないという人が多いと思います。

そこで、今回、食育指導士 Mayumi先生に体臭・加齢臭・口臭の発生原因や対策食品などを伺ったので体臭改善したい人はぜひ、参考にしてください。

体臭・加齢臭の原因は汗だった!

花冠を被った美しい女性画像:Anucha Naisuntorn / shutterstock

Q:そもそもなぜ体臭が発生するのですか?

Mayumi先生:まず皮膚の働きを理解してほしいのですが、皮膚には皮脂腺から皮脂が分泌され汗腺から汗が分泌されます。皮脂は皮膚表面に皮脂を分泌し汗と混じりあい皮脂膜を作ることで皮膚を保護する働きがあります。

汗は汗をかくことにより体温調節を行ったり体内の余分な老廃物を水分と共に排出する大切な働きをしています。

皮膚常在菌は皮膚表面や毛穴の開口部に生息しており病原菌の侵入を防ぎバリア機能を保ち肌を外敵から守る働きをしています。

Q:汗の匂いって男女問わず気にしている人が多いのですが理由はなんですか?

Mayumi先生:汗は2つの汗腺から出ています。1つがエクリン腺からおこる体臭。エクリン腺からの汗は全身に分布し汗を分泌し普段かく汗です。汗の成分は水分、塩分、ミネラルでさらっとしていて無味無臭。

この汗自体はニオイの原因にはなりませんが、汗を放置していたら脂肪、垢、皮膚常在菌と混じりあい細菌が繁殖して嫌なニオイを発生します。
汗をかいたら拭いたりシャワーをしたり後のケアをする事が大切です。

2つ目がアポクリン腺からの汗の体臭です。アポクリン腺からの汗は主に腋の下が多く、その他乳首、陰部に分泌され毛包内に存在します。

汗の成分はたんぱく質、糖分、鉄分、アンモニア、脂肪、さまざまな成分を含みます。
脂肪酸と混じりあい皮膚常在菌によって分解されガスを発生する事で強い臭いを発生します。これがワキガです。

Q:口臭はなぜ発生するんですか?

Mayumi先生:口臭は、口のなかの細菌がたんぱく質を分解してニオイが発生。口臭のほとんどは、食べかすのたんぱく質が口のなかの細菌により分解発酵される過程で出るガスです。

Q:加齢臭はなぜ発生するのか教えてください。

Mayumi先生:加齢臭は年齢を重ねると共に皮脂腺から分泌される皮脂が過酸化脂質と結合し酸化分解されノネナールというニオイ物質に変化しニオイが発生します。これが加齢臭です。

食事で体臭・口臭対策

色とりどりの野菜画像:Smileus / shutterstock

(1)アルカリ性食品を摂る。

Mayumi先生:身体が酸性に傾くと体臭の原因物質が作られやすいので、酸性を中和するアルカリ性食品を摂ることをおすすめします。

緑黄色野菜:トマト、人参、キューリなど。

海藻類:昆布、ワカメ、ひじき、海苔、もずくなど。

果物:パイナップル、柿、レモンなど。

その他:大豆製品、梅干し、ぬか漬け、亜麻仁油、オリーブオイルなど。

酸性食品の肉料理にレモンをかけたり、梅干しはクエン酸を、含み酸性に傾いたどろどろ血液を弱アルカリに中和してくれます。

(2)脂肪の酸化を還元する抗酸化作用のある食品

Mayumi先生:ビタミンA .C. Eを一緒に摂ると良いでしょう。

ビタミンA (“βカロチン”):トマト、ほうれん草、ピーマン、ブロッコリーなど。

ビタミンC:キウイ、柑橘類、柚子、イチゴ、柿、アセロラ、パプリカ、ブロッコリー、さやえんどう、じゃがいもなど。

ビタミンCは水溶性ビタミンなので熱に弱く生で食べるのがおすすめです。。

ビタミンE:種実類(ゴマ、アーモンド、ピーナッツ、くるみ)かぼちゃ、アボカド、モロヘイヤ、赤ピーマン、うなぎ、玄米、オリーブ油、ひまわり油など。ビタミンEは脂溶性ビタミンなので油と一緒に調理すると吸収がよくなります。

(3)抗酸化作用の色素系

Mayumi先生:大きくカロテン類とキサントフィル類の2種類に分けられた抗酸化作用を持つ赤、黄色の色素成分です。

ファイトケミカル:ファイトケミカルとは植物が外敵から身を守るために作り出された色素や香りネバネバなどの成分のことです。このファイトケミカルが抗酸化力が高く注目されています。色鮮やか、独特な風味を持つ野菜に多く含まれています。

ポリフェノール:抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEと同様に強い抗酸化作用があります。野菜の色素、苦味、渋味成分。野菜の茎、葉に含まれています。

カテキン:抗酸化作用や殺菌・抗菌作用を持ち、生活習慣病や肥満を予防し、細菌やウイルスから体を守る効果があります。緑茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶などに含まれています。

ケルセチン:抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用など、さまざまな生理作用があります。(血液サラサラ交感神経)玉ねぎ、アスパラガス、レタスなどに含まれています。

アントシアニン:抗酸化作用があり、古くから目の働きを助ける効果や、眼精疲労を予防する効果があります。プルーン、ブルーベリー、柿、赤ワインなどに含まれています。。

リコピン:体内の過剰な活性酸素を消去する効果があります。トマト、スイカなどに含まれてます。

Q:注意した方がいい食べ物はありますか?

飽和脂肪酸

Mayumi先生:飽和脂肪酸を多く含む食品肉の脂、乳製品、牛乳、バター、ラードなど食べ過ぎると血液中の悪玉コレステロールが上昇し体内で過酸化脂質を発生しさまざまなにおい物質を作ります。

アルコール

Mayumi先生:アルコールにも注意が必要です。アルコールが体内で分解されるとアセトアルデヒドを発生この物質が血液を介して肺、汗腺に送られ体臭となります。

便秘

Mayumi先生:排泄が悪いと大腸内に残った、たんぱく質が腐敗し腸内の悪玉菌により分解されアンモニアを発生するこれが体臭、口臭の原因となります。

Q:腸内環境を整えるためにおすすめの食品はありますか?

Mayumi先生:発酵食品がおすすめです。発酵食品のなかでも納豆菌、乳酸菌が含まれる食品は腸内の悪玉菌の繁殖を抑える効果があります。

おすすめの食べ方をいくつかご紹介しますね。

納豆+キムチ→より高い整腸作用。

ヨーグルト+甘酒→腸の働きがさらによくなる。

食物繊維+発酵食品→善玉菌の増殖。

どれも継続して摂ることが効果的です。

また、発酵食品の『酢酸菌』は体臭物質ノネナールを分解してくれるんですよ。

酢酸菌を含んでいる食品は、にごり酢、バルサミコ酢、黒酢、リング酢、ワインビネガー、ナタデココです。特に、にごり酢は多くの酢酸菌を含んでいます。酢酸菌+乳酸菌を一緒に摂ると効果2倍になるのでおすすめです。

【まとめ】ニオイ対策は食生活から!

キッチンで料理を作るカップル画像: George Rudy / shutterstock

いかがでしたか? 身だしなみ習慣やボディケアはもちろんのこと、根本的に改善するためには、食生活から見直す方がベストです。

多くの女性が秘かにニオイ対策をしてほしいと思っています。体臭がキツイまま対策せずにいると彼女の心も徐々に離れて……。なんてことにもなりかねません。自分のためにも周囲のためにも食生活を見直し根本的な改善をしていきましょう。

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【プロフィール】
食育指導士 Mayumi
長く医療従事者とし医療の現場で働く。本来の健康のあり方を今一度見直すため食育指導士の道へ。現在は、豊富な知識で食の大切さ、健康的な食生活を伝えるため、地域、教育現場などで食育セミナーを開催中。

※本サイトにで専門家から伺った情報は診断・治療ではありません。また、正確性や有効性を保証するものでもありません。日々進歩する医療の現場においてこちらの情報が最新のものとは限りません。気になることがある方は、医師の診断を仰ぎ治療することをおすすめします。

画像: WAYHOME studio / shutterstock
画像:Anucha Naisuntorn / shutterstock
画像:Smileus / shutterstock
画像: George Rudy / shutterstock