そろそろ赤ちゃんがほしいなと思ったら妊活スタートです。赤ちゃんは夫婦で協力しなけらば授かることができませんよね。
現代は、女性だけが妊活を頑張るのではなく『ふたり妊活』がスタンダードです。女性だけに任せず二人で力を合わせ取り組みましょう。
女性とは違う役割のある男性妊活、今回は男性が妊活をするときの心構えや精子の質を上げるために必要なことをお届けします。
目次
「こんなはずじゃなかった」とならないために
男性に心得てほしいこと『妊活は二人でするもの』という意識を忘れないでください。どちらか一人が頑張るのではありません。特に女性は赤ちゃんが授からないと思い詰める人も多くみられます。
「大丈夫?」、「いつもありがとう」、「一緒に頑張ろうね」などの相手への思いやりを忘れないようにしましょう。
また、女性は初めての妊活がうまくいかず悩み、不安になっていると自分でも思いもよらない感情に捉われる場合があります。気持ちに寄り添って支えてあげてください。
赤ちゃんを授かり『親』になると生活リズムや優先順位は一変します。「こんなはずじゃなかった」とならないようしっかりと夫婦で話し合いましょう。
経済的なこと、価値観、どうやって子どもを養っていくのか、どんな環境で育てるのか、教育方針、しつけについて、自分たちに万が一のことがあった場合など、先のことは分からないではなく理想と現実を見極め将来設計をしっかり話合うことも妊活です。
不安を覚える男性も少なくない
ロート製薬調べによると、既婚男性の63%が将来子どもができにくい(できないかもしれない)体質だという不安を抱えていることが判明しました。(※1)
赤ちゃんができにくい、不妊などの原因は女性に多くあるイメージが強いと思いますが、実際は、女性・男性どちらも考えられます。
男性の最大の要因となるのは『精子』です。質の良い精子が作られないと赤ちゃんができにくい可能性が高いでしょう。
精子の質とは
質の良い精液とは、精子の量が多く、精子の密度(濃度)が高い。前へ前へと進む力を持っており運動率も活発、そして、精子形態がきれいな精子のことです。
質の良い精子は妊娠させる力を持っています。DNAもしっかりしており、ミトコンドリアエネルギーのある精子を指します。
精子力アップの7カ条
毎日作られている精子の質を上げるための注意点をみていきましょう。
(1)禁煙
タバコは血管を収縮させ血液の流れを悪くします。そうすると、ペニスの海綿体への血流も悪くなってしまう可能性があるので、喫煙者が妊活をする場合はすぐに禁煙することをおすすめします。
(2)禁欲しない
精子は精巣で毎日作られています。禁欲をして精子を溜め一気に放出した方が元気のいい精子が出るのではないかと考える男性もいるのですが、これは間違いです。
確かに精巣で新し精子が誕生しているのですが、その反面、古くなる精子、死んでいく精子もいるのです。禁欲をすると、古くなった精子や死んだ精子と新しい精子が混ざることになり、精子の質も落ちてしまいます。
(3)トランクスがおすすめ
下着はトランクスがおすすめです。精巣で精子は作られるのですが、熱に弱い構造になっているそうです。睾丸がぶら下がっているのも風通しをよくし熱をこもらせないため。精巣の機能を保つには35度が理想的と言われています。
ボクサーパンツやピッタリした下着だと、熱がこもってしまい精子の質、精子形成が悪くなってしまう可能性があります。
(4)サウナ、長風呂は控えめに
温めすぎを防ぐためにもサウナ、長風呂は控えた方が良いでしょう。熱がこもって温度が上がるとそれだけ精子の質も下がってしまうと考えてください。
(5)膝上でのPC操作に注意
パソコンを膝の上で操作しているビジネスマンをよく見かけますが、これも控えめに。パソコンの熱が下半身に伝わり温めてしまう場合があります。
(6)自転車で股間を刺激しすぎない
股間の刺激で注意したいのが自転車とのことです。
長時間、前傾のライディング姿勢で自転車に乗ると、サドルが男性器近くの会陰にあたって、ペニスへの血管を傷つけるおそれがあります。
これがEDにつながることがあるのです。また前立腺が炎症を起こすと精子の輸送が妨げられ、精子の運動率が下がります。長時間乗るときは、股間を保護するようなサドルに変えたり、サドルからたびたび腰を浮かせて会陰の血流を確保しましょう。
(7)育毛剤に注意を
最後は育毛剤。AGA(男性型脱毛症)の治療薬でフィナステリドを主成分とする治療薬が対象といいます。
「この薬の成分には男性ホルモンの作用を抑える働きがあり、抜け毛と同時に男性ホルモンの働きもブロックされてしまうのです。また、副作用として、性欲減退や射精障害、精子数の減少、EDなどが起こることが。副作用が起こるのはわずかな割合ですが、妊活中は髪のケアはお休みするのがいいでしょう」
参考:ムーニー
精子の質を上げるために必要な栄養素
男性が妊活をする上で最も気になる精子。この精子の質を上げるためには、有酸素運動を増やす、十分な睡眠をとる、禁煙、バランスの良い食生活、ストレスを溜めない、などが一般的に挙げれます。
そこで、仕事をしながらの生活習慣の改善は難しいものですが、食事は改善しやすいのではないでしょうか。そこで、精子の質を上げるために普段から取り入れたい栄養素をご紹介します。
・亜鉛
亜鉛は前立腺や精巣に多く含まれる栄養素です。牡蠣やレバー、牛もも肉などに多く含まれています。亜鉛が不足すると生殖機能の低下などが見受けられますが、亜鉛の過剰摂取も良性の前立腺肥大リスクを増加させる可能性があるので、バランスよく取り入れてください。
・ビタミン
ビタミンB群、C、Eには抗酸化作用があります。ビタミンB郡にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類の栄養素があります。
ビタミンB1は、炭水化物からエネルギーを生み出します。豚肉、穀類などに多く含まれます。ビタミンB2は、脂質からエネルギーを生み出します。レバーやハツなどの多く含まれます。
ビタミンB6は、アミノ酸を分解・吸収してくれます。にんにくや肉類、魚類などに多く含まれます。ビタミンB12は、血液を作り出すサポートをしてくれます。貝類や魚卵、レバーなどに多く含まれます。
ナイアシンは、エネルギーの生産や代謝に関わる栄養素です。主に魚や肉類などの動物性食品に多く含まれています。パントテン酸は、エネルギーの生産や脂質の合成・分解に関わる要素です。パントテン酸はさまざまな食品に広く含まれています。
葉酸は、血液を作るのに欠かせない栄養素です。海苔やレバー類などに多く含まれています。ビオチンは、皮膚の不調を予防する栄養素です。レバーや動物の腎臓、鶏卵といった動物性食品や豆類、きのこ類などに多く含まれています。(※2)
ビタミン(B群、葉酸、C、E)は、精子数を増やしてくれ運動率も上げたり、精子DNAの損傷を減らしてくれるそうです。
妊活を妻だけに任せないためにも検査を受けよう
不妊の原因、女性と男性どちらの比率が大きいと思いますか? WHO(世界保健機関)調べによると、なんと男性が不妊の原因を占める割合は48%のとの結果がでたそうです。
妊娠しないのは女性が原因なんて根拠のない話。実際は、お互い様だったりするのです。妊活を意識したら男性も検査を受けましょう。検査に抵抗のある男性は今も少なくありません。
しかし、時間の経過とともに精子の質も落ちていきます。女性が授かり体質になるよう身体を整えるように、男性も検査や精子セルフチェック、生活改善、下半身を温めないようにするなど準備することが男性妊活です。
【まとめ】妊活は二人で取り組む!
一人で取り組む妊活は孤独でツライものです。しかし、パートナーと一緒の妊活は心強くお互いの絆も深めてくれます。
そろそろ赤ちゃんがほしいと思ったら夫婦でじっくり話し合い、歩幅を合わせながら二人妊活で赤ちゃんを迎える準備を始めましょう。
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※1:ロート製薬
参考:ムーニー
※2:Medi Palette-ロッテ
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